長岡市定点観測

長岡の街の日々の記録

松木早苗/Minako Endo/Rieko Honma「つぶやくように、唄うように、そして舞うように」

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先日、新潟市の砂丘館と言うところに、写真展「つぶやくように、唄うように、そして舞うように」を観に行ってきました。

 

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松木早苗さん、Endo Minakoさん、Honma Riekoさんの3名は新潟市在住の作家さんらしく、遠藤さんと本間さんはツイッターでフォローさせて頂いていて、松木さんとは会場でお会いすることができました。

そしてこの展示を企画監修した石井仁志さんとは、実は以前に長岡のギャラリーmu-anで合同写真展が開催された時にお会いしていました。

 

teitennagaoka.hatenablog.jp

 

 

さて、写真展ですが、一言で言うと、色に溢れていました。

3名とも作品のコンセプトやカラーが全然違うのに、それぞれの色が混ざり合い、ギャラリーの中に一つの統一感のようなものが感じられました。

しかしながら、作品の個性はお互いに反発するほどに強く、伝えたいこと、作品に込められた思い、被写体の息づかいなどが、それぞれの混ざり合った色の中に強烈な個を確立させていたと思います。

 

松木さんの作品は、些細な日常を、一瞬でもとりこぼさないような、極めて芸術性の高いスナップ。

そこに写った色は、記憶に焼きついたように、まるで昔の事を思い出すような、濃い温かみを感じました。

 

遠藤さんの作品は、家族を撮ったポートレートがメインでしたが、3人の中で一番独特な色をしていると思いました。

とてもカラフルな写真でしたが、一言で表すとすれば「無色」です。しかし、そこに色は在ります。

感情を極限まで削ぎ落とした、無駄のない家族写真は、なんだか「冷たい温かさ」というか、「生と死」「実と虚」などの哲学的な要素さえも根本に湛えているように感じました。

 

そして本間さんは、すでにプロフェッショナルとして作家活動をされていて、個展やグループ展も開いたり、書籍の表紙に写真が使われたりしている方です。

そんな本間さんの写真は、透明なガラスケースの中の女性のポートレートや、ネイチャー要素の多いポートレートなど、非常に独創性と美術性の高いものでした。

3人の中で一番カラフルで、抽象的な写真も多く、どの写真も優しい色づかいで撮影されていると感じました。

 

 

3名ともに、こんなにも個性も、テーマも、コンセプトも全然違うのに、それを綺麗にまとめあげている展示の妙は、さすが石井さんだなぁと思いました。

配置、構成、そしてプリントの紙質まで、全てが綺麗に、次の人の作品を観に進んでも今まで見た写真達の世界観をうまいこと引き継ぐかのような、そんな展示でした。

そして、私が写真展を観に行くと一番気になるのが、作品の紙質なんですが、お三方みな、それぞれの色を引き出すように焼かれていて、ほんと素晴らしかったです。

 

何度も言いますけど、本当に色に溢れた、しかもただカラフルなだけじゃない、気持ちまで弾むような。

言ってみれば、ほんとうに「つぶやくような、唄うような、そして舞うような」そんな写真展でした。

とてもいい刺激を受けることが出来て、良かったです。

 

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2016.10.07

2016.10.10 月曜日まで、9:00〜21:00 砂丘館ギャラリー1F/2Fにて開催中。